北海水産と仲間たち: 海千:こだわりの <たらこ>

日本で定番人気のご飯のお供、明太子たらこ。原材料となるスケトウダラの卵は、塩や調味料に漬け込むことで独特のコクと旨味が出ます。この日本の伝統的な食品がはるばるヨーロッパへと海を渡り、私たち北海水産の手からみなさまの食卓に上るまで、それはそれは長い旅を経てきます。『北海水産と仲間たち』第一回は、アラスカ産スケトウダラの卵を、本場福岡で本物の製法を守りながら加工する「海千(かいせん)」さんです。

卵の鮮度そのまま冷凍

北海水産スケトウダラの卵の原産地は、アラスカに面したベーリング海です。そこに浮かぶフォックス諸島のダッチ・ハーバーで、産卵期を迎えたスケトウダラが水揚げされます。スケトウダラの卵はいかに短時間で冷凍まで処理できるかが鮮度の決め手となるため、船が港に着くとすぐ、漁獲された魚から原卵が取り出され、冷凍されます。そうすることで、細胞へのダメージを防ぎ、新鮮なおいしさをそのまま保つことができるのです。

昔ながらの製法と味付け

冷凍された原卵は、福岡へと運ばれ昔ながらの手法により解凍と味付けがなされます。届いた卵は樽に移され、専用の回転棚に載せられます。調味液に漬け込まれ、ゆっくり攪拌されながら、2日間をかけてじっくり卵の中へと風味がしみこんでいきます。こうした工程の至る所には細心の注意が払われ、ひとつひとつ丹念に作り上げられていきます。この確かな品質こそが、海千さんが私たちにとって最高のパートナーのひとりであり、真の「北海水産の仲間」たるゆえんなのです。

海を越えた「ご縁」

北海水産が海千さんを初めて知ったのは14年前の2007年、日本の高品質な水産加工品を探している時でした。その後、農林水産省を通じて当時 海千の代表取締役になられたばかりの井川さんと直接お会いする機会に恵まれ、以前から存じ上げていたことをお話すると、そこで特別なつながりが生まれました。

当社社長のマリナス・ノーデンボスは、「井川さんとは『ご縁』で結ばれていたんだと思います。海千さんのEUにおける輸入総代理店として一緒に仕事をし、海千さんの商品と井川さんをここヨーロッパでご紹介できるのは、本当にうれしい限りです」と、話しています。

海千さんの出来立てこだわりのたらこは、福岡の工場で急速冷凍され、海路オランダへと送られてきます。こうして北海水産の店頭やウェブショップのメニューに並び、本物の味わい豊かな日本の味覚をみなさまにご賞味いただけるようになるのです。

「北海水産の仲間」海千さん、ありがとうございます!

絶品の美味しさ

ホカホカご飯と一緒にいただく たらこと辛子明太子は、この上ない美味しさですが、パスタとの相性も絶妙です。加熱されてほぐれた卵の一粒一粒が麺にからみ合い、「ヨーロッパ生まれのパスタ」と「日本の伝統的な香り」のすばらしき出逢いをお楽しみいただけます。

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